2020/1/12
本州の一番幅が狭い場所に位置する我が家。
近くには日本海と太平洋(瀬戸内海)へ流れる水の分かれ目となる、分水界があちらこちらにあります。
今週はその分水界を、10日に自転車で巡ってみました。
9時過ぎに家から自転車で出発、コースは113Kmの周回コース、相棒は木製自転車スパルタンカリブー。
ルートには峠がいくつもあります。まずは美濃坂っていう峠を超えて田舎道を丹波篠山へ。
二つ目の峠、藤坂を越えて山奥の篠山市西紀町。そこからさらに鼓峠。
この峠は最初の分水界。峠の手前は京都の日本海へ流れる由良川水系、峠を越えると瀬戸内海へ流れる加古川水系です。
鼓峠を越えて坂を下りたところは栗柄という集落で、集落そのものが分水界になってる。
ここは日本でも地学的にとても面白くて特異な場所。
細い谷間に並行して二本の川があって、それぞれが日本海と瀬戸内海へ分かれて流れていきます。
河川争奪という地学的な現象が、長い年月に繰り返されてきた場所です。
川同士の間隔は50mほど。説明看板にも不思議で奇特な様子が書かれています。
そこから自転車で20kmくらい走ると、今日最後の分水界。
ここは、谷を流れる小川が途中で二つに分かれて、一方は日本海へ、もう一方は瀬戸内海へと、川の中が分水界。
そして日本一標高が低い分水界です。その地名も「水分れ」
将来海水面が上昇すると、本州はまずこの場所で最初に東西へと分断されるんだって。
最後の峠の鐘が坂を越えて、西に傾いたお日様目指して、家路を急ぎます。そろそろ足も疲れてきた。
最後は家の近所の湖で日暮れ直前となり、綺麗な夕焼けを見ながら帰宅しました。
木製自転車では初めて一日で100km以上の走行となりました。お尻も痛くなく、あと20kmくらいはまだ走れそう。
それぞれタイプの違う分水界を巡る自転車旅でした。