2006/10/26

今週の田んぼ Vol.143
 
先月末の稲刈りから約一ヶ月。
田んぼで稲木に掛けて干された稲。
20日に脱穀しましたー。
晴天が続いてよーく乾燥できています。
 
脱穀(稲から米を取る作業)のことを、我が家近辺では「稲コキ」って言います。皆さんの所ではどんな風に言いますか?
 
博物館にでも置けそうな年代物の機械がこのときばかりは活躍します。
稲の先端を機械に通すと米が抜き取られて、横の大きな袋の中に出てきます。
米を取った後の稲藁は12束づつまとめて束ねます。
こいつは畑であとあと活躍するほか、近くの畜産農家にあげて牛のえさになります。
牛のおなかを通過して出てきたものは、堆肥として我が家の畑や田んぼにいただきます。
すばらしいリサイクル!
 
 
じいちゃんも、女房もみんなで田んぼ仕事!
写真には写っていないけど、おいらも当然ちゃんと働いているからね。
 
取れた米はまだ皮がついてる「モミ」です。
「稲コキ」から一週間後の今日。今度は家の倉庫でモミから皮をとる「籾摺り」(もみすり)をしました。
 
これまた年代物の機械が活躍
 
エンジンの音を響かせて、ついでに籾のホコリも大量に舞い上がらせて、どんどん籾がお米に変身していきます。
 
機械中央の四角い受け皿に籾を入れると、機械の中でゴシゴシとローラーが皮をこすり落とします。
そして皮と米を、その重さの違いを利用して傾いたお皿の上で振動させて分離していきます。
 
お米は細いパイプから袋の中へ、剥けた皮「籾殻」(もみがら)は風の力で飛ばします。
 
出来たばかりのお米ですー
まだ玄米だから、食べる前には白米にするために精米しないとね。
精米作業のことを「米をつく」って言うけれど、これは全国共通かなあ?
 
風で飛ばした籾殻は大きな袋に入れて、田んぼに持っていって燃やします。
 
 
燃やすといっても、ゆっくりじっくりと不完全燃焼させて炭に仕立て上げます。
これは「燻炭」(くんたん)って言って、畑の作物の肥料や土壌改良にとっても役立つ貴重品。
 
これまたすばらしきリサイクル!
 
今年の収量はちょっと少なめ。品種を変えたせいかなあ。
ともあれ、あともうすぐで新米できあがりだー